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こんにちは!
山口県周南市の整体院
「まどころ整体院」院長の河本です。
今回は「四十肩・五十肩」のお話です。
- 痛みで腕が上がらない
- 夜痛みで目が覚める
- 後ろに腕を回せない
- 四十肩・五十肩の原因って何?
- 右に発症したら左も発症するの?
- マッサージしてもいい?
- 効果的なツボはある?
- どんなストレッチが効果的?
- 湿布って効果ある?痛み止め?
- 似たような症状とどう区別する?
- 痛みはいつおさまる?
こんなお悩みや疑問を抱えている方のためのお話です。
あなたは肩の痛みを放っておいて治ると思っていませんか?
病院で1年〜2年かかると言われて、真に受けていませんか?
原因は肩にあると思っていませんか?
実は四十肩も五十肩も放置することでは良くなりません。
1年〜2年も治療期間はかかりません。
なぜなら四十肩・五十肩の痛みの原因が肩だけではなく、姿勢や胸・腕などの筋肉が原因になっていて、
全身を整えることで早期改善・再発防止が可能だからです。
このことは、多くの治療家の方が提唱しているので、WEBで検索された方ならすでにご存知のことだと思います。
当院でも、実際に肩のみに施術した場合の改善率は低く、全身の施術をした場合の改善率は圧倒的で治療期間も平均2ヶ月ほどです。

ということでこの記事では四十肩・五十肩の早期改善方法と再発防止に必要な症状の原因・メカニズムを徹底解説していきます。
この記事を読めば
- すでに強烈な痛みがある方は最善策が分かる
- 症状が軽いのであれば自力での改善ができる
- 症状が治っている方、これから不安だという方なら再発防止策が分かる
こういった内容になっています。
結論としては
「肩ではなく、全身を整えることで自力での改善が可能だ」
ということが書いてあります。
ちょっと長いですがよろしければご覧ください。
四十肩・五十肩とは
痛みの種類と質
四十肩と五十肩は年齢でそう区切られていますが、基本的に症状は同じです。
- 痛む箇所
- 肩の前側、付け根の痛み
- 肩の後側、大・小円筋付近の痛み
- 肩のサイド、三頭筋付近の痛み
- 痛みの質
- 腕を動かすと「刺す」ように痛い
- 常にジンジンと痛む
- 腕や指に痺れ・麻痺感・冷たさを感じる
- 寝返り時に激痛
医学的な見地
医学的には「肩関節周囲炎」という疾患群のことなので、肩関節の周囲に起こる炎症だとされています。
疾患群ということなので、これといった原因が分からない時に診断されますね。
同じ部位に似たような症状が出る疾患には
腱板損傷や腱板断裂、石灰沈着性腱板炎などがあります。
これについてはお医者さんでも判断が分かれる症状なので複数の受診をおすすめします。
四十肩との区別・その他の類似疾患
- 腱板損傷断裂
- 手術
- 石灰沈着性腱板炎
- 寝ていられないほど連続した痛みがあるケースが多い
- 投薬・沈着した石灰成分が自然に消えるのを待つ
- 手術も選択肢
- 腱板損傷
- 生活の中で肩関節を酷使するような環境にある場合。
- 僕のところでは農家さんが多い
良くあるのが石灰沈着性腱板炎と診断され治療をしたものの、石灰沈着がなくなったにもかかわらずまだ痛みが強いというケース。
腱板断裂・裂傷と言われて長期保養・手術したにもかかわらず痛みが取れないというケースです。

こういった原因を間違えたことで治療期間が大幅に伸びてしまうことを防ぐためにも必要なことだと考えます。
当院の見地
五十肩・四十肩といっても年齢によって発生する症状や原因が様々です。
20代〜80代まで幅広い年齢で見られる症状でこの年代がこれ!というのはありません。
あるのはその人の体の使い方。お仕事や性格などによってある程度分類されることぐらいです。
痛む部分による分類
肩の前側、付け根の痛み

この部分が痛む方で多いのが農家さんや保育士さんなど「腕を酷使」するお仕事をされる方です。
原因は上腕二頭筋と胸筋など体の前側に位置する筋肉です。
肩の後側、大・小円筋付近の痛み

この部分が痛む方はデスクワークなど一定の体勢で長時間過ごされる方ですね。
首・肩関節と骨盤の状態が強く影響します。
肩のサイド、三頭筋付近の痛み

スポーツで痛めることが多い部分であると同時に、筋力低下の目立つ比較的高齢な方に多いです。
痛む箇所は三頭筋のちょうど割れた部分ですね。
筋肉の下垂もしくは無理な強化など、筋肉量に左右される部分です。
この部分位は筋間中隔(きんかんちゅうかく)という部分が影響します。

伸筋と屈筋は関節の曲げ伸ばしの時に 伸びる側と縮む側とで別々に動きます。 その筋肉がすれ合う部分を「筋間中隔」といいます。

症状の直接の原因
どのケースでも必ず硬くなっているのが以下の3つの筋肉とその付着部分の関節です。
- 上腕二頭筋
- 烏口腕筋
- 大・小胸筋
中でも一番問題になるのが上腕二頭筋です。
何が問題かというと、腱鞘があるのが問題で
腱鞘部分に痛みが出ることが多く、

バネ指のように引っ掛かりができていると考えられるケースが多いです。

そして、その他の筋肉の硬さは肩関節を変形させてしまう原因になります。
巻き肩のように骨格が変形している場合に多いケースですね。
神経が集中している部分なので腕を挙げる際に関節自体がぶつかり合うと痛みが発生します。
横から見て肩が前に出ているようなら巻き肩です。↓

根本の原因が再発を引き起こす
骨格の変形を生み出すのは「肩が先」ではなく「骨盤」が大きく影響しています。
特に骨盤後継は姿勢が崩れやすいので直接患部とは関係なようにみえますが、四十肩と五十肩を発症されるほとんどの方はこの骨盤後継傾向にあります。

こういった理由から、姿勢を矯正しておかなければ、左に症状が出ると右にもでる。
何年かしたらもっと深刻な状態でぶり返す。こんな現象が起こります。
四十肩・五十肩を根本治療しようと思うのであれば、痛みがないからお終い。
ではなく、姿勢の矯正までしておくことが後々のためになるのでそこまできちんと治療しておきましょう。
マッサージ&ストレッチ
最初に注意ですが、マッサージ&ストレッチは痛む部分を直接するのではなく腕や胸、首など広い範囲で行ってください。
症状がひどい場合
鎖骨の下と上腕二頭筋をマッサージします。両方とも押すと痛いですが必須です。
鎖骨下、上腕二頭筋の肘近くを押すと特に痛みます。
青い線に沿って上腕二頭筋を親指でグリグリ

よくわからん!という方は胸を掴んで肩回し(できる範囲で)

すでに症状が酷く、挙上が難しい場合ストレッチが出来ないと思います。
そんな時にはこの2点をしっかりマッサージしてください。
症状が軽い場合
なんとか挙がるよ!という方は上記のマッサージに加えてストレッチができると思います。
いずれもやはり狙うのは上腕二頭筋と胸筋。プラスして前鋸筋です。
上腕二頭筋と胸筋のストレッチを効かせるためには個人に合わせて角度を調節する必要がありますがここでは以下の2通り。

前鋸筋はこれ無理!と思うかもしれませんが意外と出来ます。

筋力低下が原因ならば
肩のサイド・三頭筋付近に痛みがある場合は筋力が低下して症状が発生しているので、筋力を取り戻すリハビリが必要です。
肘の曲げ伸ばしで主に三頭筋と三角筋を刺激してあげましょう。
ペットボトルを使って軽く負荷をかけてもOKです。
肘をしっかり伸ばすようにしてキュッと力を入れると
三頭筋がくっきりでてきます。↓

どうせなら姿勢も矯正
骨盤後継用のストレッチと運動です。
せっかくストレッチするなら合わせてやってしまいましょう!
前述の上腕二頭筋・胸のストレッチに追加で行います。
後ろもものストレッチ

腰を反らすストレッチ

骨盤の矯正までしてしまえば再発リスクはかなり低くなります。
時間もかからないですし、スペースもいらないのでこまめに取り組んでみてください。
湿布・痛み止め・枕の使い方
非常に辛いのは眠れないほどの痛みを伴う場合ですよね。
寝返りを打ったりすると痛くて目が覚めるケース。
仰向けで寝ると症状がひどくなるケースをよく聞きます。
そんな時は痛み止めや湿布をするよりも
横向きで寝たり、腕を何かに乗せるなどの工夫をしてみましょう。
注射するときのブロックみたいなものをバスタオルを巻いて作るといいです。

肩まで保護するタイプの枕が売ってありますが、肩関節の矯正を考えると枕に頼るのは遠回りですね。
短期間の補助的なアイテムとしてならOKですが、長期間の使用はお勧めできません。
そして、痛み止めと湿布は四十肩・五十肩に対してほとんど効果がありません。
使用するにしても日中だけにしておいた方が体にとって優しいです。
症状が出る前に
四十肩・五十肩は1日で発症するものではなく、積み重ねで徐々に悪化していき、限界がくるとスイッチが入ったかのように痛みます。
週に1度でもいいのでストレッチや運動に時間を割いていただければ嬉しいです。

その際は上腕二頭筋のストレッチをお忘れなく!
補足
自分でマッサージをすると、さらに痛くなった。悪化してしまったという方がいらっしゃいます。
これはマッサージの過程で筋肉もしくは神経を傷つけたと考えられます。
セルフでマッサージする場合は常にするのではなく5分位で止めておくこと。
できればセルフケアの前にお医者さんやプロの方に相談してください!
最後までご覧いただき感謝します。
追伸
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必ずお返ししていますのでおかしいなと思ったら確認してみてください。
院の情報
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電話:070-3149-1522
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